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生さぬ仲での暮らし。   

母の時代は「生さぬ仲」と言っていましたが

 私達の会話の中では血の繋がりがないからと言っていました。

 今の時代は親子の血の繋がりが有っても殺人が起こる

 世の中に、なってしまった。

 私達の仲間のなかに「生さぬ仲」での生活をしていた人が

 二人、そのひとりの人の話をします。

 大先輩ですが、私が個人的にもお付き合いが有って

 二人で旅行をしたり、御茶したり電話でもよく話していました。

 有る時、少し体調が悪いと言った時、私に癌の症状を聞かれた

 事が有りました。

 病院に行くにも、お嫁さんは仕事をしているので一緒に行ってとは

 悪いから言えないと言った事も有りました。

 その時、私で良かったら一緒に行って上げるよと言ったのですが

 大丈夫と言ってたので、それほど気にもしませんでした。

 その先輩はカラオケが大好きで皆で集まる時は

 ほとんど参加していましたが、突然欠席するように成り見えなくなったのです

 私は電話をして話をしていたのですが用事が有ってとの事でした。

 有る夜の事、何時もの仲間に誘われて三人で出掛けました

 以前も話したかも知れませんが

 その日は朝から何回となく電話をしていたのですが

 連絡が取れず今迄無かった事だけに気にはなっていたのです。

 そのうち、なぜか無性に先輩の事が気に成り

 友人に、ちょっと先輩に電話をして来ると言ったら

 明日でもいいじゃないと言われたのですが

 どうしても掛けたくて電話をしました。

 夜の8時頃でした。

 すると御嫁さんが電話に出て本人は不在だと、不自然な

 返事だった。

 私は胸騒ぎを感じ仲間に電話の件を話したら

 仲間の一人が先輩の近くに親戚が有るから

 聞いて見ると言ってくれたので翌日、返事待ちしていましたら

 電話が入り亡くなったと言う悲しい知らせでした。

 何十年という月日のお付き合いを知っているはずなのに

 私達、仲間に何の連絡をくれませんでした

 その先輩は結婚をしなかったので親を亡くしてから

 ひとり暮らしでしたが養子をもらい、その養子が結婚をしたのですが

 共働きだったのですが、お嫁さんは家の事もやらず

 二人で海外旅行やスキーに行ったり遊び放題だったそうです。

 家の事も一切先輩がやっていました。

 こんなはずじゃなかったと言っていましたが

 立派な家もあり金銭にも困らず子供もいなかったので

 好き放題の生活を送っていたようです。

 二人とも血縁関係が無かったので、思いやりも無かったのだと思います。

 多分孤独だったと思います。

 本当に気の毒な人生を送っていました。

 御通夜、葬儀と先輩二人で行きましたが

 血の繋がりが、ないせいか、涙も見せず

 むしろ、さっぱりした印象の方が強く

 二人からは悲しみなど少しも感じませんでした。

 今でも時々、先輩を思い出します。

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by torai219f | 2011-09-30 23:58

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